解決事例

2022/10/31解決事例

交差点の右折レーンを走行中、左側の直進車が無理に車線変更してきて衝突。判決で右折レーン走行車の無過失の認定を勝ち取りました

【事案の概要】

依頼者が交差点手前の右折レーンを進行中、渋滞していた左側の直進用車線から右折レーンに無理に車線変更してきた相手車両と衝突しました。

依頼者は相手方の100パーセント過失を主張しましたが、相手方保険会社は依頼者にも過失があるとの回答でした。

納得がゆかない依頼者は訴訟を提起し、裁判では弁護士が相手方の交差点における進路変更禁止違反、進路変更3秒前からの合図違反等を主張したほか、ドライブレコーダーの画像を証拠提出し、相手方運転手に事故状況を詳細に尋問しました。

その結果、判決は、当方の主張を認定するとともに、依頼者は相手方の急な車線変更を目視で確認することはできず、衝突を回避することはできなかったと認定。相手方100パーセントの過失を前提に、車両修理代、弁護士費用の支払を命じました。

【コメント】

道路交通法では、交差点手前の側端から前に30メートル以内では進路変更してはならないとされていますが、車両が渋滞している場合など、突然前方の車両が車線変更してきて危ない思いをすることがあります。

本件では、相手方は右ウインカーを出して約1秒後には衝突しており、依頼者にすれば普通に右折レーンを走っていたのに突然左から衝突され、まさに「避けようがなかった」事故といえました。

「走行中の車両どうしの事故では、過失割合は0対100にはならない」とはよく言われますが、具体的な事故状況やドライブレコーダーの画像を元に、ていねいに立証活動を展開すれば、本件のような勝訴を導くことも不可能ではありません。当事務所では事故状況に争いがあるケースでも積極的に立証活動を展開し、多くの勝訴判断を勝ち取っています。

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